FileMaker 2024以降のcurl --aws-sigv4がUbuntu 22 PSOSで動作しない問題と解決策

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目次

1. はじめに

FileMaker 2024で新たに追加されたcurl --aws-sigv4オプションにより、AWSサービスとの連携が大幅に簡素化されました。しかし、実際の運用環境での検証中に、公式ヘルプに記載されている情報と実際の動作に相違があることを発見しました。

本記事では、Ubuntu 22環境でのサーバーサイドスクリプト実行時に発生するエラーについて詳しく解説し、対処法を提案します。

2. 問題の発見

公式ヘルプには以下のような記載があります。

サポートされている cURL オプション
サポートされている cURL オプション

サーバーサイドスクリプトでは、このオプションは Ubuntu 20 の FileMaker Server ではサポートされていません。

サポートされている cURL オプション | Claris FileMaker Pro ヘルプ

この記載から、「Ubuntu 20は非サポート、Ubuntu 22以降はサポート」と解釈するのが自然です。しかし、実際の検証では異なる結果が得られました。

3. 検証結果

テスト環境

OSバージョン 実行環境 結果 エラー詳細
Ubuntu 22.04.5 LTS サーバーサイドスクリプト ❌ エラー HTTP 400 Bad Request
Ubuntu 24.04.2 LTS サーバーサイドスクリプト ✅ 成功 -

Ubuntu 22.04.5 LTS でのエラー

エラーレスポンス

HTTP/1.1 400 Bad Request
x-amz-request-id: YHGWWDN76BW61KFK
x-amz-id-2: Uf2nxGTkxYeCU6aL/jNfrC9Df6uhEmPOp1k3Ru1AElos5e4e5oM/L3bUeFtzIng9p/3U2EHI3HQ=
Content-Type: application/xml
Transfer-Encoding: chunked
Date: Tue, 29 Jul 2025 09:13:43 GMT
Connection: close
Server: AmazonS3

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Error>
    <Code>InvalidRequest</Code>
    <Message>Missing required header for this request: x-amz-content-sha256</Message>
    <RequestId>YHGWWDN76BW61KFK</RequestId>
    <HostId>Uf2nxGTkxYeCU6aL/jNfrC9Df6uhEmPOp1k3Ru1AElos5e4e5oM/L3bUeFtzIng9p/3U2EHI3HQ=</HostId>
</Error>
Ubuntu 22.04.5 LTSでのcurl --aws-sigv4エラー実行結果
Ubuntu 22.04.5 LTSでのエラー実行結果

Ubuntu 24.04.2 LTS での成功

成功レスポンス

HTTP/1.1 200 OK
x-amz-id-2: oV8CcVJtxktVPK3chKVhWWJbksNcu2MmL9RYcf1Azt7qZwD+GKU5USibFCBYqoThevQDWFtBdJ0jOCCw5a34S+pqjGivFRIifRKLXtXv1EQ=
x-amz-request-id: WYPTWS43S1PJ9Z65
Date: Tue, 29 Jul 2025 09:13:38 GMT
x-amz-server-side-encryption: AES256
ETag: "098f6bcd4621d373cade4e832627b4f6"
x-amz-checksum-crc64nvme: +bu+zv66sUM=
x-amz-checksum-type: FULL_OBJECT
Content-Length: 0
Server: AmazonS3

Ubuntu 24.04.2 LTSでのcurl --aws-sigv4成功実行結果
Ubuntu 24.04.2 LTSでの成功実行結果

4. 原因分析

Ubuntu 22環境でのエラーの原因は、curlライブラリのバージョンやAWS Signature Version 4の実装差異に起因すると推測されます。

  • Ubuntu 22に同梱されているcurlにおいて、SigV4実装に原因がある。
  • 必須ヘッダー(x-amz-content-sha256)の自動生成に問題がある。

Ubuntu 24では同じコマンドが成功することから、curlライブラリの更新により問題が解決されていることがわかります。

5. 対処法

即座に実行可能な対処法

手動でのAWS署名生成

--aws-sigv4オプションを使用せず、カスタム関数でAWS Signature Version 4を生成する方法です。

参考リソース

長期的な解決策

  • Ubuntu 24への移行: 可能であればサーバーOSをアップグレード

6. まとめ

FileMaker 2024のcurl --aws-sigv4オプションは便利なオプションですが、Ubuntu 22環境のサーバーサイドスクリプトでは動作しないことが確認されました。

本問題はClaris社に報告済みであり、将来的にはヘルプの更新や機能修正が期待されます。同様の問題に遭遇された方の参考になれば幸いです。

重要ポイント

  • 公式ヘルプの記載(「Ubuntu 20非サポート」)は不十分で、Ubuntu 22も実質的に非サポート状態
  • Ubuntu 24では正常に動作するため、OSレベルの問題であることが明確
  • 当面は手動でのAWS署名生成での回避が現実的
小巻旭洋のプロフィール写真

小巻 旭洋

2014年からフリーランスとして活動し、2016年に株式会社フルーデンスを設立する。FileMaker開発歴は約10年。多数の企業システム構築を手がけ、特にデータベース設計と、JavaScript連携、Web連携、パフォーマンス最適化を専門としています。2025年から、Web業務システム・アプリ開発をメインに開発をしています。